行楽シーズン、子どもたちの夏休みを前に今一度 気を引き締めよう

令和6(2024)年 夏の交通安全街頭啓発を実施

 令和6(2024)年7年17日(水)、藻岩地区町内会連合会が主体となり、川沿8条2丁目の国道交差点周辺にて夏の交通安全街頭啓発を行いました。

 地域の交通安全運動の一環として行い、総勢86名の参加者は「スピードダウン!」と書かれた黄緑色の旗を持ち、国道230号線を走る車の運転手らに交通安全の重要性をアピールします。

 活動開始のあいさつでは、藻岩地区町内会連合会の交通安全部長・安岡行雄さん司会のもと、大谷聡美南区長、南警察署の後藤交通一課企画係長よりそれぞれ啓発に向けたメッセージをいただきました。

大谷聡美南区長

 「いよいよ行楽のシーズンに入り、子どもたちも間もなく夏休みに入ることになります。これからの時期はちょっと遠くにお出かけしたり、人が集まったり、お酒を飲んだりと、そういった機会が増えてくると思います。どうしても気持ちがゆるみがちになるというところで、交通安全の啓発は本当に大切な時期ではないかと思っております。

 南区では、4月に交通事故死ゼロを500日を達成したところなんですけど、残念ながらその後、5月6月、そしてつい先日の7月と、交通事故死が発生しているような状況でございます。どうか皆様におかれましては、いま一度、ご家族の中で、職場の中で、お知り合い同士で、交通安全について声を掛け合って、皆で交通安全を守って行けたらと思います。

 

 結びになりますが、南区としては、これからも交通事故のない安心安全なまちづくりを皆さんと一緒に進めていきたい、そのように思っております。宜しくお願い致します」


南警察署 後藤交通一課企画係長

 

「道内のケガのある交通事故の発生状況ですが、昨年と比べると減少傾向にありますが、南区警察署管内においては微増しております。

 また6月29日にはアパホテル前で、車道を走行していた自転車が後ろから来た車と衝突する事故により自転車の方が亡くなる死亡事故が発生しております。

 更に7月13日には、国道230号の石山地区で車と歩行者の事故で、歩行者の方が亡くなっております。これからの時期は気温が上昇しますので、運転する際は、暑さ対策を十分にとり、観光などで遠くに出掛ける際は計画的な運転を宜しくお願い致します」

 


 この日の気温は、もうすぐ30度に迫る猛暑。

 参加者らは炎天下で額に汗をかきながらも、国道230号線の両側二手に分かれ、啓発活動を約15分行いました。活動に南区長や南区役所職員の皆さんもご参加くださいました。

 間もなく、子どもたちは夏休みに突入。藻岩地区の子どもたちを見守る「藻岩地区交通安全母の会」の皆さんも活動に参加し、「交通安全は家庭から」という横断幕を道路に向けます。母の会の会長である谷口充子さんに活動の意義を聞きました。

藻岩地区交通安全母の会の皆さん 中央が谷口充子会長
藻岩地区交通安全母の会の皆さん 中央が谷口充子会長

 「母の会はやはり交通安全も家庭からと思っているので、ご家庭から子どもたちを笑顔で送り出したり、地域全体で子どもたちを育てていく中でも、このような活動が見守りの役割を果たしていると思います。子どもたちは朝、学校へ行く時、放課後に家から外に遊びに出掛けたり、習い事に行くこともあると思います。日頃から、まわりの状況判断が出来るように交通のマナーを伝えていきたいと思います。」

 

 今日の啓発活動への思いは?

 

 「私たち見守り隊が立つことによって、ちょっとした瞬間でも交通安全を気を付けようかなとか、スピードを交差点で落とさなきゃいけないなとか、思っていただけたらと思います」

 

 約15分の啓発活動を終えた参加者らは再度集合し、締めのあいさつを行いました。村上剛藻岩地区町内会連合会会長からは自身の経験をもとにした啓発のメッセージがありました。

村上剛 藻岩地区町内会連合会会長

「先日、私がもいわ地区センターのエリアの中で体験したことを申し上げます。地区センターの駐車場から帰ろうと思って出てきたときに、自転車置き場の方から子どもが急に出て来て、地区センターの中に入っていきました。駐車場なのでスピードも出していなかったため、5メートルほど前で止まることが出来たのですが、いつどこで事故が発生するか分かりません。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私はその時に、地区センターの駐車場入口付近に「飛出し注意」の看板が2つ、道路側と駐車場側にあることに気付きました。皆さんにも駐車場から出る際など、今一度注意していただけたらと思います。

 高齢者運転の事故も増えています。お互いに注意に注意を重ねて、藻岩地区から事故死がないよう万全に運転していただけたらと思います。これはお願いです。よろしくお願い致します」

 

 


 最後に夏の交通安全啓発活動の開催に協力くださった南区交通安全運動推進委員会の高橋昌士事務局長に感想を聞きました。

南区交通安全運動推進委員会 高橋昌士事務局長

「藻岩地区の皆さんが本当に一生懸命、真摯に交通安全のことを考えていただき、本当に良い啓発活動だったと思っております。国道のある藻岩地区は交通量も多く、注意が必要です。また小さな道路や路地も子どもの飛び出しなど、どんな事故があるか分かりませんので、皆さまには決して、他人のことと思わないで、自分ごとの問題として、いつでも危険を察知し、それを避ける気持ちを持ち続けていただけたらと思います」

 


(文・写真:御手洗志帆 もいわ塾)