今年も大盛況 川沿第二町内会恒例の「もちつき大会」

 

 12月8日(日)今年も川沿第二町内会恒例の「もちつき大会」が藻岩神社で開催された。年の瀬の風物詩として川沿第二町内会では昔から「もちつき大会」が行われており、雪の降りしきる中、今年も親子連れを中心に120人ほどが集まった。「よいしょ、よいしょ」という掛け声とともに地域の子どもたちが代わる代わる重たい杵(きね)を持ち上げ、もちつきを体験。生まれて初めてもちつきをする子もいれば、慣れた手つきで力強くもちをつく子の姿も。もちつきを待つ長い行列も出来、会場は大いに盛り上がった。

 もちつき大会の開始は午前11時。そのずっと前の午前8時30分から町内会のボランティアスタッフ約20名が集合し、もち米の仕込みや、皆さんに振る舞うもち料理の下準備をしていた。機材準備や一部の食材の仕込みは前日から行っていたという。

 

前日から雪が降り続いたため、藻岩神社は一面雪景色。真っ白い雪、臼に入った白いもちから白い湯気が立ち上る。
前日から雪が降り続いたため、藻岩神社は一面雪景色。真っ白い雪、臼に入った白いもちから白い湯気が立ち上る。

 

 もちつき場所のすぐ目の前にある藻岩神社社務所(旧川沿会館)では、参加者がついたばかりのもちをスタッフが食べやすい形に丸め、振る舞っていた。もち料理は「きなこもち」「おしるこ」「お雑煮」の3種類。きなこもちは、つきたてのもちのコシを感じやすく、噛むたびにきなこの甘味ともちの甘みが口に広がった。お雑煮のお汁やおしるこに入ったもちはにゅ~とよく伸び、柔らかな噛み応え。お雑煮のお出汁がこれまた絶品だった。参加した子育て世代に感想を聞くと、皆さんが口をそろえて「楽しかった!」「おもちが美味しい!」と答えてくれた。自分たちでついたもちをその場ですぐに食べられるのも「もちつき大会」の最大の魅力だ。


「おいしい!」と3歳の男の子もおしるこのもちにかぶりつく
「おいしい!」と3歳の男の子もおしるこのもちにかぶりつく

 川沿第二町内会の大イベント「もちつき大会」は町内の役員・ボランティアの尽力によって続けられている。ベテラン世代から若い子育て世代も一丸となって、子どもたちのため、地域の人のために動いていた。地域の催しや伝統は繋ぐ人がいるからこそ続いていくのだと実感した取材となった。(もいわ塾アシスタント・御手洗志帆)