道路脇にコスモスを植え続けて10年

村上弘幸さん(白樺町内会) 


 

 五輪通りを北の沢方面に向かい、交番の交差点をまっすぐ突き抜けると道が狭くなる。少し歩くと、道沿いにみごとなコスモスが咲いているところがある。このコスモスの管理をしているのが、近くに住む村上弘幸さんだ。

 

 

 70歳を超えて仕事を引退し、それからコスモスを植え始めた。

 何気なく植えた最初の1本がきっかけだ。

 「最初は1本から始めてね。そのあと2本、3本と。だんだん増えちゃった」

 と語る。

 

 

 コスモスは7月〜10月いっぱいくらいまでが開花時期。花が終ると、タネを取り、一旦整地。雪が降る少し前には土を掘り起こし、多少肥料を入れて、取ったタネをぱらぱらと蒔く。

 雪が解け、3月〜4月ころに芽が出たところで、大きく育つように間引きする。育ち始めたら芽かきしながら、きれいに花が咲くように手入れしている。

 

 「いつもの年だったらもっと背が高くて、花の色もたくさんあるんだけど、今年(※2021年)は暑すぎてねぇ」

 とは言うものの、風に揺れるコスモスの群生は見ていて心がなごむ。村上さんが1人で世話していることを知った後では、なおさらいとおしく感じる。

 来年もまたコスモスが咲くだろう。今度通ったら、ぜひちょっと足を止めて愛でてみたい。