川沿18条の藻岩南小学校の学区は、国道230(石山通り)の両側にある。学校のすぐ近くが4車線の幹線道路。子供たちはこの道路を渡って通学する。朝は通勤の車で道路は混む。学校近くの横断歩道には、必ず黄色いベストを着た「子ども見守りボランティア」が毎朝立ち、子供たちが安全に道路を渡る手助けをするボランティアの人たちがいる。子供たちの「おはようございます」の声に「おはよう!」と答える。
ローズタウン町内会(ローズタウン川沿団地管理組合法人)の但野正弘さんは、ボランティアに加わって10年ほどだ。仕事を退職してから、見守りのスタッフに加わった。同町内会からのメンバーは総勢9人。毎朝2人が交代で見守るが、新学期などには人数を増やして対応することもある。
この見守りはかれこれ30年ほど続いているようだが、もう昔を知る人があまりいなくなっていつから始まったのかはよくわからない。硬石山町内会からも人が出て違う場所を担当している。
朝の7時40分頃から8時15分くらいまでが見守りの時間だ。月曜から金曜まで、学校がある日は一日も欠かすことがない。ボランティアスタッフと二言三言話をしていく子どももいる。
「子供たちと顔なじみになり、だんだんと学年が上がって成長する様子がわかるのも楽しねぇ」とメンバーの一人は語ってくれた。