社会福祉法人「もいわこの実会」の運営するスイーツショップ

　中ノ沢から東海大学へ続く坂道を登る途中、トンネルの手前左側にシンプルな外見におしゃれな看板が見えるお店が見える。お店に入ると甘〜い香りが漂ってきて、様々な商品が置かれている。季節のクッキーや焼き菓子、パンなどがあるが、一番目を引くのがショーケースにあるシュークリームだ。このシュークリームやエクレア、チーズケーキなどは全て手作り。シュークリームはその場でクリームを詰めたてのものが売られている。

　お店を始めた当初は「この実クッキー」が中心だったそうだが、どんどん新しい商品が作られていき、今では50種類ほどが店頭に並べられている。

　その中でも、「もいわクッキシュー」が人気だ。実際に食べてみると、外はサクサクとしていて、中にはたっぷりのクリームが入っている。このサクサク部分は「この実クッキー」と同じ原料のクッキーが使われている。他にも、思わず「でか？！」と言ってしまうほどの大きさの「カスタードパイ」という商品があった。思いっきり口を開けないと１口目が食べられないほど大きさで、一番上にはパリパリで少し苦めのカラメルが乗っている。それが中のカスタードとパイ生地に相性が良く合うのだ。

　また、季節によって味が変わるロールケーキやプリン、シュークリームが限定商品として販売されている。お値段は「もいわクッキーシュー」は140円、カスタードパイは180円とお買い求めやすい価格で売られているので、小さいお子さんのお小遣いや学生でも買うことができる。

　入り口付近には利用者さんが描かれた絵葉書や南沢蜂蜜なども販売されている。

　「この施設は、障がいのあるか方々がお菓子やパンを作ったり販売したりする仕事場でもありますが、それと同時に地域の方々とふれあうことで人と人の繋がりを大切にしている場所でもあるんです。」と店長の横井淳さんは話してくれた。

　お菓子工房ノワは2015年のオープン時に1年かけて東海大学の国際文化学部デザイン文化学科の学生が空間やディスプレイのデザインをした。当時の様子は学生が一つ一つの細かいところまで気にしてデザインがされている。真ん中にあるテーブルを手作りしたり床と壁の色合いまで気にしたりして作られていたそうだ。一番こだわっていたところは入り口を入って正面にあるレンガのアーチとその奥に見えるとても大きいオーブンが見えるところだ。

　このボリュームと美味しさでこの値段なのかと思える程のお求め安い卯値段、明るくゆったり商品を選ぶことのできるお店だ。ちなみに狙い目の時間は商品が店頭に揃い始める午前11時前後だ。

文・写真：林芽久美（東海大学国際文化学部デザイン文化学科）

 お菓子工房ノワ（NOIX）

札幌市南区中ノ沢1丁目11-11

TEL/FAX 011-578-2224

火曜日〜金曜日：10:00〜17:00　土曜日：10:00〜15:00


休業日：日曜・祝日、月曜日 

※地図に店舗の名前が表示されない、また同じ名前で違う場所が表示される不具合が稀に発生しております。申し訳ありませんが、ご確認の上ご利用ください。